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高校生のための本紹介

書籍 「お金はいつも正しい」感想

「お金はいつも正しい」堀江貴文

 

 

 

1、読書メモ

そもそもお金とは?
  • お金とは経済を回していくための道具にすぎない。
  • モノの価値、値段はその人によって決まる。
  • もともとお金とは社会におけるモノやサービスの価値をフェアに交換するための分かりやすい手段として開発されたもの。
  • 日本人は、銀行の発券する銀行券が価値のある実物資産だと思い込んでいる人が多い。しかし、日本銀行及び日本国がつぶれたらその価値は無くなってしまう。ということは、銀行券は銀行及び国への信用で成り立っている。
  • お金=「信用そのものを分かりやすく実体化したもの」
 
「貯金」が良いことで「借金」が悪いこと?
  • 日本人はお金に対して貯金をする教育しかされてない。
  • 「貯金=美徳」という思考停止状態では、人生を豊かにする経験は何もできない。
  • まさかのために貯金をしている人が多いが、それは戦争になったら困るから10年分の石油を貯蓄しておくことと同じであり、第一に戦争にならないように、と考えるべき。
  • 使わないお金は活きてこない。
  • お金を使うことで新しい発想が生まれ、お金に結び付く。
  • 「起業するためにお金を貯める。」は完全に間違った考え方であり、お金をためている間にビジネスチャンスがン逃げてしまう。
  • 収入が少ない中で貯蓄したところでまとまったお金になるわけがないので、使ってしまって新たなビジネスを立ち上げるべき。
  • 身体的な保険に入るより、万が一に備えて人間関係を豊かにすることが大切。
  • 十分に勉強してお金を預けること以外の資産形成の努力を行う。
  • 「良い借金」と「悪い借金」があるので借金に対して険悪するのではなく、使い分ける。
  • 「住宅ローン=非常にリスクが高い投資」悪い借金の部類。
  • クレジットカードのリボルビング払い消費者金融と同じ程度の金利手数料を取られている。
  • 無理してお金を借りてモノを買わなくても望んだ暮らしができる世の中になってきている。
これからの「投資」について。
  • 自分への投資は明確な目標を立ててなるべく短期間で実現させる
  • 自己投資の際に「お金は出しても口は出さない」はダメ。言いなりになっていては成果は出ない。
  • 現在最も必要とされているスキルは「状況を明確に判断し、すぐさま行動に移す」こと。
  • 人より一歩でも先に情報を得られるようにアンテナを張っておく。
  • グローバル化の時代を乗り越えるため、もはや投資は万人の必要スキルである。
  • もしも今やりたいことがあるのならば、借金をして時間を短縮すべき。
 
 

2、感想

私が今回この本を借りた理由は、「お金」というキーワードに惹かれたからです。私たちが普段何気なく使っている「お金」ですが、それはただ使っているだけで、その意味や効率的な使い方は特に意識していませんでした。また、私もこの本を読む前までは「貯金は良いことだ!」と思い込んでいました(笑)。しかし、貯めているだけでは、お金の価値を無駄にしている、と実感しました。さらに近年日本全体の給料は下がってきています。そのような社会の中で生活していくためにも、お金を正しく使うことはできなければいけません。もっとお金について勉強しなければ、と感じました。また、「投資」に対しての考え方も変わりました。今までは「投資」と聞くと堅いイメージしかありませんでした。しかし、投資とはお金に関することだけではなく、自らの行動に関することなども含むのです(自己投資)。そう考えると、普段の学校での授業も投資の1つではないか、と思います。将来のために学習をしているわけですのでおそらくそうです。自己投資では、「言いなりパターン」になってしまっては成果は出ません。授業でもただ先生の発言を聞いていればよいというわけではない、また、自ら発言することが成果(知識)につながるのだ、と思います。

 最近は、ビットコインや仮想通貨、FXなどお金を扱うための新たな手段がたくさん増えてきています。そのように社会が急速に変化しているのに、子供に対するお金の教育が過去のままではいけないと思います。社会の変化に合わせてお金の教育も変化していくべきだと考えました。

 お金に関する知識がない人でも楽に読むことができ、とにかく分かりやすく、理解しやすい本です。もしもまだ「貯金は良いことだ!!!」と思っている方がいましたら、ぜひ1度読んでみてはいかがでしょうか。

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お金はいつも正しい (双葉文庫)

お金はいつも正しい (双葉文庫)